セレナは日産自動車が製造・販売するミニバンで、2016年8月に発売された5代目となる現行型は高速道路の単一車線を自動運転する技術「プロパイロット」を搭載したことで大きな話題を集めています。
今回はそんなセレナの口コミから、評価や評判をみてみましょう。
セレナの歴史を紐解くと、何と1969年に発売されたサニーキャブ/チェリーキャブにまで遡ります。この車にはトラック型のキャブオーバーとワンボックスが存在しましたが、ワンボックスのうち乗用車扱いとなっていた「コーチ」というグレードがセレナの源流です。
サニーキャブ/チェリーキャブは1978年にサニーバネット/チェリーバネット/ダットサンバネットという後継モデルに引き継がれ、1985年には2代目にフルモデルチェンジ、やがて車名がバネットに統一されます。
乗用車グレードの1つであるコーチは2代目バネットにも引き継がれていましたが、1991年に「バネットセレナ」という車名でバネットのラインナップから独立します。
こうして登場した初代バネットセレナは1994年にマイナーチェンジをしますが、ここで車名を「セレナ」に変更しました。
ここからモデルチェンジを重ねて、現行型となる5代目まで歴史を繋いできたわけです。
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セレナの価格
■ハイウェイスターG
2WD:3,011,040円
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/grade_outline.html
■ハイウェイスター
2WD:2,678,400円
4WD:2,965,680円
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/grade_outline.html
■G
2WD:2,847,960円
4WD:3,135,240円
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/grade_outline.html
■X
2WD:2,489,400円
4WD:2,733,480円
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/grade_outline.html
■S
2WD:2,435,400円
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/grade_outline.html
■ハイウェイスター プロパイロットエディション
ハイウェイスター プロパイロットエディション 2WD:2,916,000円
ハイウェイスター プロパイロットエディション 4WD:3,176,280円
ハイウェイスターG プロパイロットエディション 2WD:3,187,080円
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/grade_outline.html
■ライダー
2WD:2,949,480円
4WD:3,182,760円
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/grade_outline.html
■ライダー プロパイロットエディション
2WD:3,095,280円
4WD:3,328,560円
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/grade_outline.html
■ライダー(オーテック30周年特別仕様車)
2WD:3,480,840円
4WD:3,714,120円
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/grade_outline.html
■ライダー(オーテック30周年特別仕様車)プロパイロットエディション
2WD:3,616,920円
4WD:3,850,200円
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/grade_outline.html
排気量は全て2.0Lですが、S以外のグレードには全てS-HYBRIDが搭載されるハイブリッド仕様となります。トランスミッションは全てCVTです。
セレナは非常に多彩なグレード展開となっていますが、簡単にまとめるとガソリン仕様のS、ハイブリッド仕様のX、G、ハイウェイスター、ハイウェスターGというグレードがあり、SとハイウェイスターGは2WDのみの設定、という形になります。
また、ハイウェイスターとハイウェイスターGにはプロパイロットエディションが用意されています(駆動方式は2WD&4WD)。
そしてこれらとは別に、オーテックジャパン扱いとなるライダーというカスタムグレードがあり、オーテックジャパン創立30周年を記念して装備の充実したオーテック30周年特別仕様車も併せて設定されています。
そしてこれらにもプロパイロットエディションが用意されています(駆動方式は2WD&4WD)。
セレナの値引き状況ですが、2016年10月の時点では車両本体価格から約20万円前後、オプション総額からの値引きが約5万円前後、合計約25万円前後が狙えるかと思います。
人気車種にも関わらず、フルモデルチェンジから数か月しか経過していない時点でこれだけの値引きがされているのは、このクラスはトヨタのノアやヴォクシー、ホンダのステップワゴンなどライバルが非常に強力だからに他なりません。
時間の経過と共に値引き幅は更に大きくなるものと思われます。セレナへの買い換えを検討されている方は、焦らずにじっくり待つのも良いかもしれません。
セレナの納期の口コミ
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/point_design.html
2016年10月現在のセレナの納期は、概ね1ヶ月半から2ヶ月程度となっています。
人気車種の上にフルモデルチェンジ直後ということで注文も殺到しているようですが、日産もそれなりの増産体制を敷いているようで、極端に納期が長くなっているということもないようです。
ただし、発売直後にアイドリングストップ機構の不具合の判明によって2週間弱の間一時出荷と生産を停止していたため、その影響がまだ一部に残っています。
徐々に解消されていくとは思いますが、近々の注文は2ヶ月をやや超える納期になる場合もあるかもしれません。
なお、グレードによる納期の差は特になく、ハイウェイスター系やプロパイロットエディション系でも他のグレードと同程度の納期で納車される、とのことです。
実際にセレナを注文、購入した方から納期に関する口コミを集めてみました。
■Aさんのケース
当方、8月7日契約。当初の納車予定から3週間遅れで10月8日に納車となりました。
■Bさんのケース
8月6日契約で早くても11月3日の納車予定。
■Cさんのケース
8月7日契約で10月15日納車の予定だったものの、現在納車が未定。既に納期が3回も変更されている。後から契約した人の方が先に納車される逆転現象が起きている。
■Dさんのケース
7月24日に契約して10月22日に納車。
現行型のセレナが発売されたのが2016年8月24日なので、上記でご紹介した方々は全て発売前に予約をしていることになります。にも関わらず未だに納車されていない方もいらっしゃいます。
これらの方々は恐らく前述の出荷停止&生産停止の影響を受けているものと思われます。
生産現場やディーラーも混乱しているようで、納期が二転三転したり、納期がいつまで経ってもハッキリしない、という口コミも複数目にします。
これからセレナを買う方はこの辺りの状況をしっかりとディーラーに確認しておいた方が良いでしょう。
セレナの燃費の口コミ
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/point_design.html
メーカーが公表しているセレナの燃費は以下の通りです。
■ハイウェイスターG
2WD:16.6km/l
■ハイウェイスター
2WD:17.2km/l
4WD:15.8km/l
■G
2WD:16.6km/l
4WD:15.0km/l
■X
2WD:17.2km/l
4WD:15.8km/l
■S
2WD:15.0km/l
■ハイウェイスターG プロパイロットエディション
2WD:16.6km/l
■ハイウェイスター プロパイロットエディション
2WD:16.6km/l
4WD:15.8km/l
Sはガソリン仕様、それ以外はハイブリッド仕様となります。
2.0Lのハイブリッド仕様にも関わらずこの燃費は、お世辞にも良いものとは言えません。
なぜセレナのハイブリッド仕様はあまり燃費が良くないのか、というと、セレナに搭載されるS-HYBRIDはいわば「簡易的なハイブリッドシステム」だからです(そもそもS-HYBRIDは「スマートシンプルハイブリッド」の略)。
ハイブリッドシステムを搭載すると、ガソリン仕様に比べてどうしてもパーツの点数が増えてしまいます。その結果、セレナ最大の売りである広大な室内空間を損ねてしまう可能性があります。
そこで日産が先代のセレナから採用しているのがパーツの点数を減らした簡易的なハイブリッドシステムであるS-HYBRIDですが、これはライバル車であるトヨタのノアやヴォクシーに搭載されている本格的なハイブリッドシステムに比べると燃費性能は大きく劣ります。
セレナにも本格的なハイブリッドシステムを搭載したモデルが2017年以降投入される、という噂もありますが、少なくとも現行型のセレナに燃費面で過度な期待はするべきではないでしょう。
それではセレナオーナーの方々の燃費に関する口コミをご紹介します。
体感として街乗り中心で12km/L前後、高速中心で16km/L前後でしょうか。(ハイウェイスター 2WD)
現時点で10.4km/l。まだ走行距離を稼いでないので慣らしを終えてからの数字、またプロパイをうまく活用すればもっと伸びるかもしれません。が、アルファード、A4とも極悪燃費だったのでレギュラー指定と合わせてまずまず満足いく数字です。(ハイウェイスターG 2WD)
都内近郊で12.5km/Lです。満足です。(ハイウェイスターPP 2WD)
高速道路・一般道路で11km/lでした。(G 2WD)
メーター表示で13~14km/l、高速ではもう少し伸びるでしょう。燃費を重視されるならHVですが、ガソリン代で元を取ろうとするのは難しいためSハイブリッドで十分です。(ハイウェイスター 2WD)
発売からまだ2ヶ月程度しか経過していないため全てのグレードの口コミが出揃っておらず、一部のグレードの口コミのみを抜粋しました。
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全て2WDの燃費ですが、平均的な燃費は約12km/l程度というところでしょうか。
最新型で、2.0Lの車の燃費と考えるとあまり良くはありませんが、カタログ燃費との比較という点では約8割程度の実燃費が出ていますので、ある意味では良心的と言えるのかもしれません。
セレナの内装の口コミ
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/interior.html
セレナはフルモデルチェンジによって内装のデザイン性や質感を大きく向上させてきています。
内装の出来についてはトヨタのノア・ヴォクシーを凌駕していると言っても過言ではなく、価格帯的には若干上となるエスクァイアと同等という印象です。
引用:http://autoc-one.jp/nissan/serena/whichone-2813022/photo/0042.html
センタークラスター部分には光沢のあるピアノブラック調のパネルを採用するなど、さりげなく高級感を演出しています。
センタークラスターと言えば特筆したいのが、手前への張り出しが若干小さくなったことです。
ほんのわずかなことではありますが、これによって運転席と助手席の間の移動が実にスムーズになりました。
また、新型セレナでは電動パーキングブレーキとオートホールド機能を搭載し、これらのスイッチもセンタークラスターにあります(一部のグレードにメーカーオプション設定)。このクラスのミニバンに搭載されるのは恐らく初めてです。
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/interior.html
シートについては基本的にはファブリックとなりますが、オプションで「プレミアムインテリア」という合成皮革とのコンビタイプのものを選択することも出来ます。
それではセレナの内装に関する口コミもチェックしてみましょう。
どこのメーカーもコストダウンのため内装のチープ化傾向にありますが、その中でデザインを頑張ってチープに見せない努力が見れます。
ドリンクホルダ類の基本的な快適装備がオプション設定です。本当にふざけています。
ただし、オプションだけあって、その装備は充実しています。
乗降性に関しては床が高いので、低床設計のVOXYやステップワゴンに比べて劣ります。低床は正義ですw
「グライディング・ウィング」のコンセプト通り、インパネは翼を広げたような広さを感じます。
またメーターの位置を低くし、Aピラーをスリム&ブラック化するなど視認性が向上、ドライバーにも優しいです。
室内長などクラス最大を謳っていますが、正直どれも誤差の範囲です。
大事なのはその広さを使いきれるか、その点セレナのスマートマルチセンターシートは大変便利です。
7/8人乗りに対応し、さらに復活した3列目シートスライドを組み合わせれば、この広さを最大限活用できます。
自動運転技術プロパイロットに目が行きがちですが、ハンズフリースライドドアやデュアルバックドアなど基本的な便利さもブラッシュアップされています。
質感が大きく向上しました。 とはいっても前モデルも質感は上々で、正常に進化したというところでしょうか 。
メーターもより洗礼されたデザインになり、高さも抑えられたことによって前方の視界が確保されたのも良いです 一番はシートの出来がよりよくなったことだと思います。
もともとセレナはシートの厚みが確保されていましたが、今回はより厚みをもたせすわり心地を向上させました スライドを上手く使えば1列目から3列目まで均等に快適に座れるのはセレナの美点です Dシェープハンドルの2列目へアクセスするときにハンドルに足が引っかからないとの考慮、シートベルトが内蔵された2列目、3列目に付いたスライドボタン、各席にあるUSB、シートアレンジもさすが。ロングスライドも手に入れて至れり尽くせり。
移動する部屋感はすばらしいです。
USB充電端子やスマートフォン入れポケット、食事やドリンク保持テーブルなど、後ろの席をおもてなしすることにかけてはクラストップではないでしょうか?
全体的に窓が低めでしょうか?開放感が上がっています。シートの出来は上々です。
特に二列目が快適です。足元も頭の上も横も広く、すぐに移動に興味もない奥様もお子様も眠りにつけそうです。
三列目は「まあ座れる」程度です。
全方位モニターなどはナビと独立したシステムになっていて、ナビを選ばないというのはすばらしい!
低性能なナビにコントロール機能を統合させるのがイマドキの仕様ですが、これでは交換したくても出来ない!ユーザー層がナビにこだわるのをよく見えていますね。
ダッシュ周りには人工皮が施されていて、高級感も有ります。
また快適パックを付ければUSB充電が各席に付いていたり、テーブルも2列目3列目にも付くので便利です!
セレナの内装に関する口コミを見ていると、内装の質感が高い、という声が多く挙がっていました。ユーザーの間では概ね好評、と考えて良いと思います。
他に多く挙がったのはドリンクホルダーやテーブルといった装備への評価の声です。
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/equip_luggage.html
このように各所に細かい収納スペースや便利装備などが設けられているのは、さすがに長い歴史を重ねたミニバン、という気がします。
セレナの口コミのまとめ
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/equip_luggage.html
以上、セレナの口コミについてまとめてみました。
新型セレナはどうしてもプロパイロットにばかり注目が集まりがちですが、その他の部分も先代に比べて熟成が進んでおり、ミニバンとしての基本性能は非常に高い1台となっています。
プロパイロットは確かに画期的な技術ではありますが、全てのドライバーにとって必要な機能か、というと決してそういうわけではありません。
頻繁に高速道路を使って長い距離を移動する、という方にはあると便利でしょうが、街乗りがほとんど、という方にとっては無用の長物となる可能性があります。
4WDも特に必要ない、ということであれば、例えばGの2WD辺りが値引きも含めて考えると200万円台半ばで買えることになります。
セレナの出来を考えるとこれはお買い得、と言って良いと思います。
ハイウェイスターやライダーといった豪華装備のグレードから、比較的お求めやすい価格のシンプルなグレードまでセレナには様々な選択肢がありますので、ご自身に合った1台が見つけやすいと思います。
引用元:http://review.kakaku.com/review/K0000902768/